某日、私は総合病院のロビーにいた。
診察を受けた後は、会計で呼ばれるまで待たなければならない。
気長に待つか、と、ソファに腰掛けたその時であった。
なにか周りの空気がおかしい。
辺りを見回すと、
周りにいる人達が皆、
ある一方を見てクスクスと失笑しているではないか。
私はその時、眼鏡等を装着しておらず何も見えなかったが、
その方向から
徐々にこちらへと近付いてくるおっさんの頭に何か違和感を覚えた。
かなりの至近距離にて、おっさんの姿を確認したその時!
皆の失笑の謎が解けた。
おっさんは、
ハゲという名の邪悪に冒された頭部を隠すため、
邪悪をフェルトで封印していたのだ。
そう、つまりは頭にフェルトを貼付けているのだ。
手作りホームメイドのヅラである。
手垢の温もりすら感じるそれは、
アホアホマンのディティールに酷似している。
耳の辺りは、きちんと丁寧に切り抜かれている。
秀逸なハサミ使いを思わせる仕事ぶりである。
しかも驚くべき事に
生え際の辺りには、
細長く切った肌色のフェルトが貼られていた。
多分「分け目」であろう。
おっさんは髪を分けたかったのであろう。
颯爽と病院内を闊歩するおっさん。
命を吹き込まれたフェルトを纏うおっさんの姿は
雄々しく、そして美しくさえあった。
6月 18
6月 19th, 2008 at 0:17:52
私もそれめっちゃ見たい。
出没ポイント教えてほしいです。
6月 19th, 2008 at 9:59:04
かもめさん>>>
コメントありがとうございます。
いろんなオッサンが、そこかしこで出没しているようです。
友達は、
ハゲをマジックで塗りつぶしたオッサンを見た、
と言ってました。
6月 23rd, 2008 at 12:27:16
私も腰まで伸ばした襟足の毛をターバン状に頭に撫で付けてるおっさんなら見ました。
おっさん達のハゲ隠しに対しての惜しまない努力とアイデアに脱帽です。
6月 23rd, 2008 at 13:08:54
かもめ>>>
コメントありがとうございます。
そのオッサンも強烈ですね。
腰までの毛、ということですので
すごい毛量を頭部に集めている訳ですね。パないです。
アデランスや、市販のズラに手を出すどころか
我がでなんとかしようとする発想が素晴らしいと思います。